かつては妹が整備して今は朽ちるままだった楠の下の花壇を、必ず復活させると誓ってどれほどの年月が経ったでしょうか。
作れるものは自分で作るDIYを信条としている父の言葉に従い、一度は土を耕してみたのですが、あまりにも根が張り込んで土が硬かったため、なかなかそこから先に進む気が起こらず、いたずらに年月が経ってしまいました。
とはいえ志を完全に捨てたというわけではなく、いつかはとは思っていたのですが、昨日今日の連休を使って一念発起(妻に尻を叩かれたともいいます(^_^;))して花壇の復活に取り組むことにしました。
楠は常緑樹ですが葉の生え変わりがないわけではなく、その下には大量の落ち葉や小枝が散乱していて雑草と同時にそれを取り除くのが最初の難題でした。
ですが先日の伐採の際、業者が枝や落ち葉を一通り片づけて下さいましたので、除草(これもある程度取り除かれていました)から始めることが出来ました。
根が張り込んで固い土だったので、今回は備中鍬を使って思いっきり土を掘りこんでの作業。
範囲が広いので時間はかかりましたが、今回は特に前回厄介だったツワブキを根こそぎ取り除くことが出来ました。
前回花壇を作ろうとしたときは土を耕して直接花の苗を植えるつもりでした。
ですが土には細かい根が網目様に入り組んでいるため邪魔で硬く、しかも石があちこちに混ざり合っていました。
これがやる気が失せた最大の原因でしたが、今回は土をそのまま使うのをあきらめ、板で囲ってその中に花壇用の土を入れる作戦でやっていくことにしました。
まあ、計画はそれでいいとしても、それを実行するとなるとやはり大変ではありました。
設計図などあるわけがない、傾斜する地面に対してどう囲いを作っていくか、そんな要領もあるわけではなく、はなはだ自分でもちと無謀なのではと思っていました。
幸いにして父が木工を趣味としている影響で、材料と道具は十二分に揃っています。
なので自分なりに測って、切って、場合によっては掘ったりして少しずつ囲いを作っていきました。
こう言ってはなんですが、父から手先の器用さは受け継いでいるものと自負しています。
ですが父ほどの器用さもないということも自覚しています。
何とか一日で囲いを作りましたが、自分なりに水平・垂直に気を付けたつもりでも結構歪んでいたり、板の大きさや形もちぐはぐでした。
翌日は中を均した後、花壇の土の敷き詰め。
どのぐらいの量が必要かよくわからず、結局ナフコとの間を3往復して560ℓの土を詰め込みました。
いよいよ本題の花の選定と配置ですが、そこは妻に一通り任せました。
そして現在、楠の下はこのように様変わりしています。
アクセントにこの日のために以前購入した小人の置物と風車を飾り、ちょっとした演出を試みました。
そんなこんなで終わったのは夕方。
ここまでたどり着くのにえらく時間がかかったと思います。
取りあえずここから始まりますが、写真で見てわかる通り、まだ花壇にはスペースが余っています。
置物ももう少し増やしたいですし、残った斜面にも何か花を飾れるようにしたい。
理想の花壇を完成させるには、まだまだ道のりは遠そうです。