GW事実上最後の休みとなった本日、山口県立美術館で現在開催されているスタジオジブリレイアウト展に行ってまいりました。
レイアウトとは映画のカット絵図にそのシーンの尺の長さやカメラワーク、キャラクターや背景の色や動きのスピードを書き込んだアニメの設計図。
正直素人がパッと見て簡単にわかるものではありませんし、セル画ではないので華やかさにも欠けますが、絵コンテと違って綿密に書かれた鉛筆画からはこのシーンは元はこのように書かれていた状態から出来上がったというのわかって面白かったです。
それに付随して色々な企画も催されていましたが、一番の目玉は「千と千尋の神隠し」で千尋がカオナシと一緒に鉄道に乗っているシーンで、あたかも一緒に乗っているかのような合成写真が撮れること。
もちろんこれもレイアウトを利用したものだったので、千尋もカオナシも鉛筆画だったのですが、家族3人で乗車した写真はいい思い出になりました。
しかしながら順調だったのはここまで。
いざレイアウト展会場に入るとほどなくして息子が騒ぎ出してしまいました。
周りには当然大勢の人がいますので何とかなだめようとしたのですが、結局うまくいかず、係員からも追い出されてしまいました。
仕方がないので私だけ外に出て息子をあやし、妻だけ先に見てもらうことに。
半券があれば再入場出来るので、私は後から交代で見ましたが、そのおかげで2・3時間ほど滞在の予定が結局閉館時間いっぱいまでいることに。
交代までの間ずっと負ぶっていたのでヘトヘトできしたし、しかも全部をゆっくり見ることまでは出来ませんでした。
ようやく自分の番がきたときには残り1時間弱しかなかったので急がなければなりませんでしたが、会場内にはこれまでスタジオジブリが作成してきた全アニメと、スタジオジブリが出来る前に宮崎監督と高畑監督がかかわっていたアニメ(アルプスの少女ハイジや赤毛のアン等、じゃりン子チエが高畑監督作品だったのには驚きでした)のレイアウトが展示されていました(ただし撮影禁止です)。
その中で一番の圧巻は「千と千尋の神隠し」でその数600枚。
反面「魔女の宅急便」たった2枚しか残されていなかったそうです。
話が少し変わりますが、日本の映画市場最高の興行成績をあげた「千と千尋の神隠し」、実は今まで見たことがありませんでした。
なのでレイアウト展に行くに先立ちましてGWに入る前に急きょ鑑賞したのですが、そのおかげでレイアウトの一つ一つがどの場面を描いたものかよくわかりました。
もっとも宮崎駿監督作品で「紅の豚」「ハウルの動く城」「崖の上のポニョ」はまだ見たことないので、その辺はさっぱりわかりませんでしたが・・・(-_-)
それでも名前くらいは全部知っていたつもりだったのですが、今回スタジオジブリにはタイトル名すら知らなかった作品があったことを知って驚きました。
会場では有料でしたがイヤホンガイドも貸し出されており(これが鑑賞に時間がかかった最大の理由)、それぞれのレイアウトの解説や作品の裏話などが聞けて、かなり面白かったです。
おかげでいろいろと作成の過程がわかり、わかったことで見たことない作品を見たくなりましたし、知っているものももう一度見返したくなってきました。
ちなみに今まで鑑賞した中で私が一番気に入っているジブリ作品は「天空の城ラピュタ」。
公開当時は小学5年生でしたが、初めて見たのは12歳の時でちょうど主人公の設定年齢と被っていたため、思いっきり感情移入して何度も見返しました。