めでたくも一抹の寂しさを感じた卒業式からわずか3日、今日再び衛生士専門学校が併設されている県歯科医師会館にやってきました。

今回の用事は障がい者歯科診療の協力医に対する研修会を兼ねた診療部会。

今年度から協力医として参加した私にとってはもちろん初めてのことです。

 

前半は障がい者歯科診療を主催する口腔保健センターからの連絡事項。

来年度の予定がこれでわかりました。

現時点では来年度は4月12日、10月4日、12月13日が当番日となっています。

もっともほかの先生方都合がつかなくなって、変更になる可能性はありますが。

 

後半は障がい者(児)を対象に様々な分野の第一線で活躍されている先生方の講演会。

ジャンルは異なっていましたが、共通するのは患者さんのモチベーションを引き上げ、協力的にさせるのがいかに重要かということ。

それには家族、もしくは患者さんを預かっている施設のスタッフの理解を得ることが大切とのことでした。

 

現実問題、当診療所に来院される患者さんは圧倒的に健常者が多く、いわゆる障がいを持つ方は一割どころか一分いるかどうかというところでしょう。

ですが健常者であっても障がい者であっても結局のところ、患者さん自身が治療に協力的でなければ治療は進みません。

それは単に治療中大人しくしているとかそういう問題でだけはなく、むしろ毎食後歯磨きをする、甘いものを取り過ぎないといった普段の生活習慣のほうが大きなウェイトを占めています。

とはいうものの、生活習慣の改善は自分一人ではなかなか難しいのが現実であり、やはり家族を含めた周りの人たちのバックアップも欠かせません。

そういった意味では普段の診療においても相通じるものがあると感じました。