



プラーク(歯垢)は実は食べかすではありません。例えて言うならばお風呂を流した後、こすらないと取れない≪ぬめり≫と同じと考えてください。同じようなぬめりが歯ぐきの際についています。それを顕微鏡で見ると歯周病菌であることがわかります。ですから歯磨剤をつけず、「ながら磨き」で徹底して歯ぐきの際を磨いてください。

全ての歯に対して歯と歯ぐの境に毛先が当たるように注意してください。

普通は洗面所で5分間歯磨きするのは辛いものです。歯磨剤をつけるとすぐに泡が立ち、すっきりして歯磨きをやり終えた気分になり、実際には磨けていないまま、中途半端で終わってしまいます。そこで夜の食事後、就寝前の間に長く磨いて頂くため、歯磨剤はつけないで上下顎15~20分、例えばTVを見ながら、雑誌などを見ながら、入浴の間などに磨いて頂ければと思います。

次の朝、歯磨きにヒリヒリしたり痛く感じる部位は、急にきつく磨いたために擦り傷を作っているからです。 痛くない程度にやさしく丁寧に磨きましょう。


プラーク(歯垢)は細菌(歯周病菌)です。慢性的に付着しているので歯ぐきには痛みはありませんが充血します。そこに歯ブラシの毛先が当たると充血した歯ぐきから血が滲みます。この出血は傷によるものではありませんので、出血の多い部位はより丁寧に、しっかり磨いてください。痛くなければいくら出血しても恐れずに歯磨きを続けて下さい。
プラークの量が減り、炎症が消失するため、2週間ぐらいで歯ぐきは引き締まり、全く出血しなくなります。
