早いもので元号が平成から令和に変わってだいぶ日にちが経ちました。

本当はGW辺りにでも一つぐらい投稿しようと思っていたのですが、ちょうど世の中が10連休に入った頃、4月2度目の風邪をひいてしまいまっていました。

それもかなり質の悪いタイプのようだったもので、5月3日からの連休は妻の実家である柳井に出向いていたのですが、そこに辿り着く(運転する)ことこそ出来たものの、その後はほとんど寝て過ごすという体たらく。

とてもブログを書くどころの状態ではありませんでした。

ちなみに今でも咳だけがなかなか抜けません・・・。

 

今日は障がい者歯科診療の当番日でしたので、午後は山口県歯科医師会館に出向いていました。

こちらの仕事も早いもので、3年目に入ります。

任期は2年でしたので、今日はその更新のための書類を書きました。

いつまでかはまだ何も考えてはいませんが、もう少しここでやってみようと思います。

 

前にも書きましたが、障がい者の方々を対象にしているといっても、ここに来られるのは歯科に対して意識の高い方々がばかりですので、定期的な清掃を目的としている方がほとんど。

だから実際のところ、8割方の患者さんは主として歯科衛生士さんが清掃をして、Dr.はその後に虫歯やその他の異常がないかチェックして終わるというパターンで終わってしまいます。

とはいえ対象はあくまで障がい者ですので、嫌がって口を開けなかったり、暴れたりして抵抗して、そのクリーニングがすんなりいかないのもまた現実。

だから治療をするときには根気強く説得したり、スマホやお気に入りの本を見せて気をそらしたりと、あの手この手でなだめすかして治療します。

それでも出来ないときはやむを得ず保護者の同意を得て力づくで押さえ込むこともいたします。

大抵はスタッフの方がそれをやってDr.までが押さえ込みを手伝うことはほとんど実はないのですが、今回は暴れる力が強い方がいらっしゃいましたので、私が歯科衛生治療を引き受けなければならない患者さんがいらっしゃいました。

胴体部分は保護者やスタッフの方が押さえてくれていますので、私が担当したのは当然頭。

いくら力が強いといっても、ただ単に押さえるだけならそれほど難しいことではありません。

ただ、それを一人でやりつつ口の中に器具を入れて歯石を除去する・・・、そうなると力を分散せざるを得ないので難しくはなりますが、まだここまでは何とかなる。

ですが舌を前に突き出して口の中に器具を入れるのを邪魔するのには手を焼きました。

狭い範囲ですので舌の押さえることが出来る者など、それをやれるのは自分一人でしたから、結局腕の力を使って頭を押さえ込みつつ、指の力で舌を押さえのけて歯石を取らなければなりません。

健常者であれば30秒もかからないところを、10分は格闘したと思います。

終わった時にはさすがに腕がパンパン。

改めて障がい者への治療を施すことへの難しさを感じました。