私の父は昔からヨットや舟が好きで、それが高じて何年か前中古のボートとエンジンを購入したことがありました。
残念ながら使って間もなく、エンジンが故障してまともに動かなくなってしまったのですが、つい最近父は自力で分解してまでしてエンジンを直してしまいました。
その試運転を兼ねて、どうせ沖に出るのなら手伝う代わりに釣りをしないかと誘われたので、近くの海に繰り出しました。
この季節ボートに乗って沖合で狙う魚といえばやっぱりキス。
ですがそこまで行くのに苦労するなと予測していましたが、それは想像以上でした。
まず車で現地までボートを運んだのはいいのですが、そこから先は人力。
そうなることを見越して、父は船尾に折り畳み式の車輪を付けて楽に運べるようにしていたのですが、強度不足でいきなり片側が折れるアクシデント。
ようやく準備が出来たと思えば今度はエンジンがなかなかかからず、その間何度も波にもまれて船首が流されました。
しかも今日はなぜか晴れているにもかかわらず波がかなり高かった。
沖に出れば少しは落ち着くかと思えば実際はそうはならず、結構揺れがきつかったです(-_-)
そんな状況の中、何とか仕掛けを作って釣りを始めてみたのですが、案の定アタリは全くなし。
まあ、元々この辺の海はあまり魚が釣れないので、地元の人はあまり釣りをしないのですが・・・。
しかし何回か場所を変えているうちにとうとうアタリが出現。
しかもそれが待望のキス。
ですがよかったのはここまででした。
それを見ていた父が自分も釣りをしたいと言ってきたので予備の釣竿を出して準備したのですが、これがいけなかった。
むろん父は自分で仕掛けが作れないので私が全部やったのですが、この準備のおかげで少しだけ気になっていた気持ち悪さがみるみる悪化。
何とか父の分と私の分を終わった頃にはもう完全に船酔い状態。
その後は父も私も仕掛けを落としたらすぐにアタリが来る入れ食い状態だったのですが、準備している間にポイントを移動してしまったのか、釣れるのはベラばかり。
それを針から外してエサを付け替えるという作業はまさに地獄でした。
それでも何とか粘りたかったのですが、時間の経過とともに波がますます高くなり、そして私の船酔いも手足がしびれてかなり厳しい状態をなってきたので急遽納竿。
結局まともに針も外せず逃してしまったものもありましたので釣果はキス一匹、ベラ三匹、小さいタイ一匹の計五匹。
数が少なかったので、私がもらって塩焼きにしましたが、結構美味かったです。
ちなみに船酔いの方はかなりきつく、その状態でボートを陸に上げるのはかなりきつかった。
その後も家に帰って最低限の後片付けとシャワーを浴びたら、すぐに倒れました。
船酔いは初めてではないですが、今回は酔い止めを飲んでいてこの有様。
つくづく自分は舟釣りには向いていないと痛感します。