社会人も長くやっていると、3月から4月への経過は単なる月替わりにしか感じないものですが、学校に通っている子供たちにとっては新しい1年の始まり、大いなる環境の変化でありまして、それに付随した行事もたくさん行われます。
健康診断も間違いなくその一つで、今日は厚南小で歯科検診の日でありましたので、昨年に引き続き私は校医を勤めていましたので検診に行って来ました。
今回検診を行ったのは2・4・6年生の全249名。
これをたった二人で診ていきます。
去年初めてここで検診をしたとき、予想以上に時間がかかって結局正午を過ぎてしまった嫌な思いがありましたので、今回も長丁場になると覚悟していました。
時間がかかってしまった理由としては、子供だから口が狭い、思いきって口を開けてくれないので見えにくいといったことも確かに挙げられますが、そんなことは案外些細なこと。
最大の理由は何といってもこの時期の子供達には乳歯が生えていること。
誤解のないように言っておきますが、別にこの歯は乳歯と永久歯どちらなのか区別がつかないというわけではありません、・・・というかそんなことしでかしていたら歯医者失格ですf(^^;
それに乳歯をもつ子供達の治療も普通に行っています。
・・・とはいえやはり普段診察する患者さんは圧倒的に成人、つまり全て永久歯に置き換わっている方々ばかり。
専門用語の話になりますが、我々が歯の位置を表すときには永久歯には永久歯の呼び方、乳歯には乳歯の専門的な呼び方があるのでそれを使っています。
ところが前述した通り、普段は永久歯ばかり見ていますので、例えば前から4番目の歯が乳歯であったなら本来なら乳歯を示す番号で呼ぶところを、同じ位置つまり前から4番目の永久歯としてうっかり言い表してしまう。
言ってみれば左バッターが、左ピッチャーを苦手としているのと同じで、普段見る機会が少ない分、とっさに正確に言い表すことがなかなか出来ない。
これがみんな乳歯だけ、永久歯だけなら楽なのですが、実際には乳歯と永久歯の混合。
だから一本一本呼び方を変えていかなければならないので、正直何度か混乱しました。
それでも数をこなせばさすがに慣れてきます。
なので後半は結構スムーズに進み、もう一人の先生の尽力もあって、結局前回よりも一時間近く早く終わりました。
これは正直嬉しい誤算(^^
しかし頭の疲れからは解放されたものの、気づけば声はガラガラ、腕が上がらず。
これをまた来週もしなければならないかと思うと、気が遠くなります。