今月に入って3回目になりますが、今日の午後は障がい者歯科診療の当番日でしたので、県歯科医師会館に行って来ました。

ついでに言うと、障がい者歯科診療も今回が3回目です。

当たり前のことですが、ここに来る方々は普通ではない方ばかりですので、うまく言えませんが一種の緊張感が漂う気がして身が引き締まります。

障がい者、といってもここは歯科ですから歯石があったら取り除く、虫歯があったら治療する。

その虫歯も浅かったら削り取って詰め物を詰める、深ければ中の神経(歯髄)を取り除く、と基本的に治療方法自体は健常者と全く変わりはありません。

前にも書きましたが、障がい者だからといって一律に歯が悪いわけでもなく、むしろ健常者よりもきれいなのではないのかと思うほどきれいな歯の人もたくさんいます。

もちろん虫歯を作ってしまう方も大勢いらっしゃいますので、その場合は当然治療を行います。

しかし、いざその段階になると口を開けてくれないのは序の口で、大声を出す、暴れるなど明確な拒否反応を示す方がほとんど。

そのあたりが健常者と障がい者の大きな違いであり、現実なのだと実感します。

 

注意するのはなるべく刺激をしないこと。

もちろん可能な限り治療は進めていきますが、無理そうであるなら引くのもまた重要です。

場合によっては全身麻酔下での治療が出来る医療機関に紹介することもありえます。

そして出来ることなら避けたいものですが、最後の手段として力ずくでやることも辞しません。

その時はスタッフ総出で押さえつけ、場合によっては道具を使っての拘束もします。

やる方もやられる方も色々な意味で大変なのは言うまでもないことですが、これも現実です。

 

こうしてあらゆる手段を使って治療を進めていくわけですが、今回も無事にやり切ることが出来ました。

次の当番が回ってくるまで、続きはその日の当番の先生にお任せします。