4月に入って年度が替わり、今年も衛生士専門学校での講師をする日がやってきました。

毎年5月半ばから6月頃にかけてやっていたのですが、今年は少し早めとなりまして、少なくても4月にやるのは今年が初めてだったと思います。

間違っていなければ講師をするのも今年で5年目。

平静を装うように心がけてはいても、その日が近づくにつれて落ちつかなくなる自分を嫌でも感じていました。

 

5年目にもなればいい加減慣れろと周りから聞こえてきそうですし、実際自分でもそう思うのですがなかなかそう思い通りにいくものではない。

確かに緊張はしていましたが、初めての時を思えば大したものではない。

棒読み一辺倒の当時に比べれば多少のアドリブを付け加えての説明も出来るぐらいの余裕はありました。

 

ですが実際に大勢の学生の前でしゃべるプレッシャーは知らず知らずのうちに重くのしかかります。

それに追い打ちをかけるようにアクシデントにも今回は(今回も?)見舞われました。

まず私の講義は自前で作ったスライドをプロジェクターに投影して進めるます。

そのためにいつも自前のノートパソコンを持ってきていたのですが、今回プロジェクターからのコネクターを接続できるところがありませんでした。

昨年パソコンを買い替えたがために起きた悲劇です。

急遽USBメモリーを借りてデータを移し、衛生士専門学校備え付けのパソコンに繋ぐことで事なきを得たのですが、初っ端から恥ずかしいことこの上ない。

この他にも、授業を円滑に進めるため、学生たちにはあらかじめ学校に送っておいたスライドのデータをプリントして渡してもらっていたのですが、その中で4枚分がなぜか印刷されていなかったこともありました。

講義をしている間はもちろんしゃべりっぱなしですので、そのせいでのどがガラガラ。

思わずせき込んでしまう醜態をさらしてしまいましたが、頭の中はそれ以上の恐怖・・・実は2週間前から先週まで風邪に悩まされていたのですが、それがぶり返すのではないか・・・という思いがよぎっていました。

しゃべりも決してスマートではなく、途中でつかえてしまうこともしばしば。

そんなこんなで実に長い時間を過ごし、終わった時にはスーツの中は汗びっしょり。

多大な疲労感が全身を覆い、思っていた以上に相当なプレッシャーがかかっていたのだと自覚しました。

 

やはり教壇に立つというのは私向きの仕事ではない。

ぶっちゃけ、臨床の現場で治療に携わることの方が万倍もマシです。