歯科医院には老若男女問わず様々な方が来院されますが、その全ての方が(歯科の分野以外で)健常な方々とは限りません。

中には何かしらの障害を持っており、治療するにあたって細心の注意や特別な準備を整えねばならない方もいらっしゃいます。

私もそういった方々の治療経験がないわけではなかったのですが、当然のことながら絶対量が少ないために経験不足であることは否めません。

されどこれからの高齢化社会、皆が皆、健康なまま年を取ることなど出来はしないでしょう。

何らかの持病を持つ方も相対的に増えることは目に見えていますから、出来ないままでは済まされません。

そんな折り、県の口腔保健センターでは障害者専門の外来診療を請け負っており、その協力医を募集しているとの話を聞きましたので、経験とスキルアップを目的に応募しました。

そして今日はそのセンター協力医の研修会が、県歯科医師会館で行われたので行ってきました。

今回行って驚いたのは同じように応募された先生が思っていたより多かったこと。

志の高い先生の多さに感銘を受けたと同時に、自分もそれに恥じない歯科医師にならねばならぬと身が引き締まります。

 

今回の研修には九州歯科大学からわざわざ准教授が来られて講義をしてくれました。

内容は障害者の治療で注意すべきこと、万が一の緊急時の対応や医事紛争、院内感染に至るまで。

どれも一度は聞いたことはあったはずなのですが、日々の仕事に忙殺されると忘れることの方が多いものです。

それらを再確認して、実に濃い2時間となりました。

 

ただ、ひとつ苦痛を挙げるとすれば、冷房がキツかった(-_-)

おかげで終わる頃には冷えきって・・・、幸い体調を崩しはしませんでしたが、この暑さの中、帰りの車では冷房が必要なかったくらいでした。