今日は今年から請け負うことになった障害者を対象とした歯科診療の当番が回ってきましたので、診療所となる山口県歯科医師会館に行って来ました。

9月以来の診療ですが、基本的には3ヶ月で順番が回ってきますので、本来の予定は12月。

ですがシフト変更の依頼があって、今日の当番を担当することになりました。

 

前回と違い、2度目ともなるとある程度の要領がわかってきますので、気分的には楽なもの。

・・・と自分でも思っていたのですが、いざ会館に着くと多少の緊張が襲ってきました。

それは事前のミーティングで来院予定の患者さんの。内容を聞かされていた時にピークとなり、どうやったらうまく治療できるのかと内心かなり参っていましたが、いざ診療が始まると自然と体は動いていました。

今更ながらですが、これまでに蓄積してきた経験は大きかったです。

 

障害者といっても口腔内の形まで健常者と大きく変わっているわけではありませんので、治療方法自体はほとんど変わりません。

確かに残念ながら治療に非協力的な方もいらっしゃいますが、大体は健常者と同じやり方で通用します。

ですが治療に使く器具や薬剤などは基本的に類似はしていても、形は違っていますし、サポートするアシスタントも当診療所のスタッフと同じように阿吽の呼吸でというわけにはいきませんでしたので、そういった意味では苦労しました。

ちなみに今回、一番苦労したのは患者さんのその日の口腔内の状況や治療内容、依頼したい次回の予定なでの引き継ぎ書とカルテへの書き込み。

前者は毎週当番が変わるためやらねばならない大切なことですが、これを容易に理解できるようにまとめるのがなかなか難しい。

後者はコンピューターで入力する人が今やほとんどでであるため、私に限らず多くの歯科医は手動でのカルテの書き込みを普段やっていません。

こんな作業をするくらいなら治療用のいすに座っていた方がよっぽど楽だと思いましたが、他の先生方も同じような嘆きを発していたそうです。

 

今回障害者の方と触れ合って感じたことは彼(彼女)達の心がものすごく純粋だったこと。

確かに肉体的にも精神的にも外見的にもハンデを背負っている方ばかりなのですが、世俗に触れあう機会が少なかったためか、治療中も治療後もものすごく純粋な反応をしてくれます。

確かに治療は大変ではありますが、今日も治療を終えて純粋に喜びと感謝の意を表現してくださった方がいて、心が癒されました。

 

次回の予定は3月。

それまではしばらくのんびり・・・いえいえ、本来の職場で診療に専念していきます。