6月4日は歯科医師にとって特別な日。
この日の前後には全国各地で歯科に関するイベントが開かれます。
私が住む宇部市も同様で、6月の第一日曜日に当たる今日、恒例の「歯の健康フェア」が多世代ふれあいセンターで開かれました。
この歯の健康フェアで行われるイベントは大きく分けて3つ。
1つは無料歯科健診、2つ目は市民歯科講座。
そして3つ目はよい歯のコンクールと称した歯の優良児の審査と表彰。
結果的に私はこの全部に携わりました。
まず無料歯科健診、これはフェア開催中ずっとやっています。
健診を行う歯科医師は3人一組の交代制で、私はトップバッターでした。
ところがこの歯科健診、午前中に健診希望者が殺到するのが毎年の恒例行事。
今年も開始予定時間前から気の早い市民の方々がいらしたので、やむを得ず前倒しして健診が始まりました。
勇んで行ったはいいものの、開始早々受診者の後ろには老若男女様々な方の行列が形成。
子供というより赤ん坊はなかなか口を開けてくれないどころか泣かれましたし、歯を失っている御老人の方はどの歯がなくなっているか見極めるのに苦労したり、やってもやっても終わらないからとにかく修羅場、まさにそこは戦場でした。
周りがうるさいので記録係に伝えるために声を張り上げなければならず、担当の時間は1時間ほどだったのですが、終わる頃にはのどがガラガラ、受診者に合わせて屈んだりしゃがんだりして診ましたので息も絶え絶え。
交代の先生が冗談抜きで救いの神に見えました。
その後は受付に回り、受診を終えた人たちに景品を渡す係へシフト。
途中抜け出して、ビデオ係として市民歯科講座の撮影のセッティングをしておきました。
ちょうどその前後でしょうか、あれだけいた人たちがどこへ行ったのか、まるで潮が引くように人が少なくなりました。
その分受付は楽だったのですが、交代した先生はもっと楽そうな・・・を通り越して暇そうな状態に。
えらい貧乏くじを引いたものです(-_-;
午後は午後でよい歯のコンクールでの表彰者を選ぶための歯の最優良児の審査がありました。
宇部市中の学校歯科健診で優良者に選別された小中学生の代表を、もう一度私を含めた6人の歯科医師で減点方式で審査します。
その審査結果で最も得点の高かった男女各1名、計4名が最優良者として表彰されます。
代表者は各校2名なのですが、宇部市中の小中学校となると数も膨れ上がるので診るのは大変。
しかも代表に選ばれるだけあって、どの子の口も甲乙つけがたい猛者ぞろいだったので審査は難航しました。
最終的に最優良者は決まりましたが、原則他の先生の点数はみないようにする決まりですので、その子たちが何点だったのかは知りません。
しかしながら小学生の部の男子でで最優良者として表彰された男の子は、私が東岐波小の学校歯科健診で代表として選んだ子でした。
これは正直嬉しかった。
私の目に狂いはなかったと誇らしくもなりました。