私は今年になって初めて「千と千尋の神隠し」を見ましたが、その中に出てくる銭湯の建物が「道後温泉」、食堂街の外観が台湾の町「九份」をモデルにしているとの話はだいぶ前から聞いてはいました。

昨日のことになりますが、美祢市が姉妹提携を結ぶ都市が台湾にあるという関係で、ランタンフェスティバルが開かれると聞いたので、少しでもモデルとなった現地の雰囲気を感じてみたいと思い、祭りに行ってきました。

 

近道をしようとナビを設定したばかりに険道を行く羽目になってこっちが神隠しに会うんじゃないかと思いましたが、それでもついた時にはまだ明るい時刻。

しかしながら既にたくさんの人が来ているのが見えました。

今回やってきたもう一つの目的が屋台。

台湾からのお祭りとあって、出店には台湾料理が目白押しです。

点灯時間までは十分時間があったこと、その時間の経過とともに人もどんどん増えてきましたので、とりあえず腹ごしらえ。

写っているのは台湾風焼きそばとラオローハン。

他にもテレビでしか見たことなかったような台湾風の巨大から揚げや、台湾ではないですが韓国からの電球ソーダ、ふわふわ感触のアイスやタピオカドリンク等々、祭りの雰囲気にのまれて今しか食べられないものをしっかりと食べてきました。

一品買うのに結構並ばなければならないこともあって時間が潰れ、気が付いたらいよいよ点灯の時間。

さすがに本物の火とはいかず電灯ですが、独特の色合いでランタンの下は赤一色に包まれ、幻想的な異国情緒を醸し出していい雰囲気です。

また、メインはランタン通りでしたが、会場となった公園のあちらこちらには青森のねぶたの様なランタンが置かれ、観光客の目を楽しませてくれました。

そして圧巻は何といっても、明かりを灯した大量のランタンを一斉に空に放つフィナーレのスカイランタン。

あらかじめ会場で用意されていたものとは別に、希望者には有料ですがランタン用の紙風船を購入して外側に願い事を書いて一緒に空に上げることが出来るそうなので、記念に一つ買ってみました。

本物の火を使えば熱気球の要領で上がるわけですが、残念ながら本当にそれをやるわけにはいきませんので、中にはヘリウムを含んだ風船を入れて飛ばします。

明かりは蛍光塗料入りの羽をつけて代用に、ただし会場が準備していたランタンは本体に蛍光塗料が塗られていたみたいです。

カウントダウンの後、一斉にランタンが空に解き放れましたが、その光景は想像以上でした。

感度が悪くて十分伝えることが出来ませんが、色こそ違えど、ディズニー映画の「塔の上のラプンツェル」に出てくるクライマックスの光景にそっくりです。

出来ることなら飛ばした風船の行く末というものを見てみたかったです。

 

この日一日でいい体験をさせてもらいました。

もっともこの後、行の反省から幹線を通ったとはいえ、暗く慣れない道を延々と運転しなければなりませんでしたが・・・。

ちなみに飛ばしたランタンは全て自然に帰る素材で作られているそうです。