忘年会から一夜明けて少々寝不足の今日、ときわ湖水ホールに人形劇を見に行きました。

劇は二本立てで、「三びきのやぎのがらがらどん」と「いつもちこくのおとこのこ」。

前者は絵本で有名な北欧の昔話、後者のタイトルは初めて聞きましたが、上演はこちらからでした。

 

「いつもちこくのおとこのこ」はとある少年が通学するだけのお話。

ところが通学の途中でワニに襲われたり、ライオンに遭遇したり、高潮にさらわれたり・・・。

それでいつも遅刻してしまうのですが当然先生は信じようとはせず、理不尽にも罰をくらってしまいます。

このあたり、かつて大好きだった番組「8時だよ全員集合」のコントを思い出させました。

そしてオチもやっぱり「8時だよ全員集合」そのまんま。

集まっていた子供たちは喜んでいたようですが、息子はワニやライオンに襲われるシーンが怖かったらしく、泣きかけました。

 

そして後半は「3びきのやぎのがらがらどん」。

有名な話ですから知っている人も多いかと思いますが、これは3匹のヤギが草を食べに山へ向かって橋を渡る途中、トロルに襲われれるのですが、1匹目と2匹目は次に来るヤギの方がもっと大きいと言って見逃してもらい、最後に来た3匹目の巨大ヤギがトロルを退治してしまうというお話。

今回は絵本そのままのストーリーではなく、太ったカササギのおばさんというオリジナルキャラクターが出てきて、3匹のヤギに草の生えた山を教えてあげていました。

それだけではなく、小さな子供向けに作られたためか、怖いはずのトロルがとにかくお茶目。

登場早々つり橋を木琴代わりにして遊んだり、肉が食べたいとふてくされて眠り込んだり、ヤギに翻弄されて頭に乗ったヤギをこん棒で倒そうとしたら自分の頭だけ叩いたり、草を食べたら太って帰ってくると言われたらそれもそうかとあっさり見逃したり・・・。

そこに恐ろしさの欠片はどこにもなく、どことなく憎めない悪役と化していました。

当然子供たちは大爆笑。

演出家の力には脱帽です。

息子も今度は大丈夫だったようです。

ただ、当たり前のことですけれど、息子はまだ劇の内容自体を理解できる年ではないことが残念。

はやく劇を一緒に楽しめる年になってくれたらな、と思います。