久しぶりの投稿となってしまいしました。

その間、妻の両親が遊びに来たり、実家で気ままな音楽の夕べ(いわゆる素人音楽会)が開かれたりとネタがないわけではなかったのですが、何しろ現在妻は妊娠9ヶ月。

連日の猛暑も相まってか動けなくなる日も多く、その分私がほとんどの家事を引き受けなければならない日も多くなって、とても余裕のない日々が続いていました。

 

そうこうしているうちに暦は8月。

現在隣の実家には妹が息子3人を連れて里帰りしています。

だからといって両親や妹にはそれぞれの都合がありますから、普段は私の一家とは別行動。

とはいえやはりそこは家族、一緒に食事をしようという思いだけは一致していました。

ちょうど一昨日のことですが、ふるさと納税で頼んでおいたウニが届きまして、せっかくですからそれを持ち込んで今日一緒に夕食を食べることになりました。

ウニといっても届いたのは丸ごと。

これを捌くのは当然私の役割なのですが、食べたことや実物を見たことはあっても、捌くのは当然初めてのこと。

一応やり方を書いた紙がついてはいましたが、実際に取り掛かると案の定苦戦しました。

 

まず誰もがわかることですが、最初の障害と思えるのがやはりトゲ。

一応軍手を準備しましたが、こんなものあんまり意味ないだろうと心の中でツッコミながら取り掛かったところ、意外とトゲは気になりませんでした。

ですがそこから中身を取り出すのが至難の技。

まず口の部分をフォークで取り除き、そこに指を突っ込んで二つに分けて中身を取り出せるようにするのですが、これがなかなかの力作業。

しかもウニの可食部位が卵巣であることは知っていましたが、これがとにかく脆い。

二つに割った勢いで潰れることなどほぼ毎回。

そこからさらに食べられない黒い内臓を取り除きつつ、スプーンでくり抜くのですが、この時に簡単に千切れたりと扱いが非常にデリケートで参りました。

最後に海水と同じ濃度の塩水で洗うのですが、少しも傷付けることなく、まともに全部の行程をやり切れたのはいくつあったのやら。

少なくとも店頭に並べられる類のものではないのは確かです。

逆に言えば、これほどの脆さを持つウニの卵巣を少しも傷付けることなく取り出せる人はかなりの匠であるということ。

店頭のウニの値が張るのも何となく納得です。

 

ちなみにこの後みんなで食べましたが、見た目は悪くともその味は絶品。

苦労して取り出したことが報われました。